鵞足炎でお悩みの方へ
運動をしたあとに、膝の内側がズキズキと痛んできませんか?
膝の痛みの原因はさまざまですが、膝の内側に痛みがみられる場合は、鵞足炎(がそくえん)になっているのかもしれません。
鵞足とは、膝の内側にある骨と筋肉の付着部分です。
おもに、足のオーバーユースや筋肉の硬さなどがきっかけで鵞足炎を発症します。
一度発症すると、しばらくの間は運動が制限されることもあります。
そのため、普段から膝への負担を減らし、予防を心がけることが大切です。
こちらでは、鵞足炎の原因や対処法、予防法についてご紹介しています。
鵞足炎で悩んでいる方は、参考にしてみてください。
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目次
こんなお悩みありませんか?
- 膝の内側に痛みを感じる
- 運動後に膝がズキズキする
- 膝が熱を持ったように腫れる
- 膝を動かすと引っかかりがある
- 着地するときに膝に痛みを覚える
- 立ち上がるときに膝に違和感がある
鵞足炎のおもな症状と原因
鵞足炎になってしまうおもなケース
鵞足炎の原因や症状をしっかりと把握するためにも、まずは鵞足の構造や役割を知っておきましょう。
●鵞足の構造
鵞足は、膝から5cmほど下のすねの内側にある場所を指します。
すねの骨である脛骨(けいこつ)に、縫工筋(ほうこうきん)と半腱様筋(はんけんようきん)、薄筋(はくきん)という3つの筋肉の腱が付着している部分です。
見た目が鵞鳥(ガチョウ)の足に似ているため、鵞足と呼ばれています。
●鵞足の役割
鵞足は、膝を安定させる筋肉の腱をつなぎとめる役割があります。
・縫工筋(ほうこうきん)
股関節と膝関節の屈曲、股関節の外転・外旋・内旋に関わる筋肉です。
あぐらをかくときにもつかわれます。
・半腱様筋(はんけんようきん)
膝関節の屈曲・内旋、股関節の伸展・内転に関わる筋肉です。
スポーツでブレーキをかける動作にも関係しています。
・薄筋(はくきん)
膝関節の屈曲・内旋、股関節の内転・屈曲・伸展に関わる筋肉です。
鵞足炎のおもな症状と原因
●鵞足炎の原因
・オーバーユース
縫工筋や半腱様筋、薄筋をオーバーユースすることが鵞足炎の原因になることがあります。
これらの筋肉は膝関節と股関節の動きに関わっているため、大きな負担がかかりやすく、炎症が起こりやすいと考えられています。
そして、オーバーユースによる鵞足炎は、スポーツをしている方に多いです。
ジャンプやキック、ダッシュなどの繰り返しが縫工筋や半腱様筋、薄筋に負担をかけます。
・筋肉の硬さ
縫工筋や半腱様筋、薄筋などの筋肉が硬くなると、骨とくっついている腱の部分にストレスがかかり、鵞足炎が起こりやすくなります。
・運動器疾患
鵞足炎は、変形性膝関節症のような運動器疾患の影響で併発することがあります。
変形性膝関節症とは、中高年に多い膝の病気です。
膝関節でクッションの役割をしていた軟骨がすり減ることで、膝の痛みや変形などが起こります。
変形性膝関節症を発症すると、膝の内側に負担をかけるような歩き方になることがあり、鵞足を痛めやすくなります。
●鵞足炎の症状
・腫れ
膝の腱と骨が擦れあうことで滑液包に炎症が生じ、膝のまわりが腫れることがあります。
・痛み
鵞足炎では、膝の内側から数cm下のほうに痛みが生じることが多いです。
運動したときや階段を降りるときに痛みが強まりやすく、重症化すると安静にしていても、うずくような痛みが現れます。
・突っ張り感
鵞足炎になると腱が滑らかに動きにくくなるため、膝の曲げ伸ばしをした際に突っ張ったような感覚を覚えることがあります。
類似症状のある隠れた病気について
●変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、クッションの役割を果たす膝軟骨がすり減ることによって痛みが出現する病気です。
悪化すると膝関節が変形し、歩けなくなることがあります。
●オスグッド
オスグッドとは、成長期のお子様に多いスポーツ障害のひとつです。
膝を曲げ伸ばす動作のときに、膝の成長軟骨が引き剥がされてしまうことで起こります。
●半月板損傷
半月板とは、膝関節にある軟骨の板です。
衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
体重をかけた状態で膝をひねった際に、半月板を損傷し、膝に痛みを覚えることがあります。
●膝靱帯損傷
膝には、内側側副靱帯や外側側副靱帯、前十字靱帯、後十字靱帯など、複数の靱帯があります。
スポーツや交通事故などで膝をひねってしまうと、靭帯に損傷が生じ、痛みを覚えることがあります。
あい鍼灸院・接骨院
イオンタウン名取院の
鵞足炎への施術内容
鵞足炎のおもな施術法
鵞足炎のおもな施術法は、「手技療法」「ハイボルト療法」「超音波療法」「鍼灸」の4つです。
●手技療法
鵞足炎は、縫工筋や半腱様筋、薄筋などの筋肉の硬さが関係していることが多いです。
手技療法では、股関節や太もも、膝まわりを重点的に揉みほぐし、硬くなってしまった筋肉を緩めます。
●ハイボルト療法
ハイボルト療法とは、高圧電流によって痛みをコントロールする施術です。
ハイボルトの刺激によって、神経の痛みの伝達を阻止することで、一時的に痛みを感じにくくできるといわれています。
●超音波療法
高い周波数の音波を照射する施術です。
超音波の生み出す微細な振動を身体に与えることで、炎症の軽減が期待できます。
また、振動が熱エネルギーに変換されることで、血行が促進したり、筋収縮を改善したりできると考えられています。
●鍼灸
鍼灸とは、鍼やお灸によって皮ふや筋肉に刺激を与える施術です。
鍼灸の刺激によって放出される内因性オピオイドによって、患部の痛みが抑えられるといわれています。
また、鍼灸の刺激によって血管が広がることで血流がよくなり、筋肉のこりも解消されやすくなります。
鵞足炎の代表的な施術期間・施術過程
●代表的な施術期間
鵞足炎の症状は、安静にしていれば数週間ほどで落ち着きます。
そのため、炎症や痛みに対する施術期間も数週間程度です。
もし、鵞足炎が骨格のゆがみや筋肉の硬さによって生じているようであれば、再発しにくい身体にするために、もう少し期間が延びることがあります。
●代表的な施術過程
初回の施術前に、身体の状態を確認します。
鵞足炎は、太ももの縫工筋、薄筋、半腱様筋などの影響を受けやすいため、鵞足だけでなく、筋肉の状態もチェックします。
状態が把握できたら、施術に入ります。
施術は、手技療法やハイボルト療法、超音波療法などを一人ひとりの症状や身体の状態にあわせてつかいわけます。
また、セルフケアもできるように、テーピングやストレッチの方法などについてもアドバイスします。
鵞足炎を発症した際の
注意点と対処法
鵞足炎になってしまったら、膝への負担を減らすために次のような対処法を試しましょう。
●運動を中止する
運動をつづけると、さらに鵞足に負担がかかり、痛みが悪化しやすくなります。
症状が落ち着くまでは運動を控えるようにしましょう。
●患部を冷やす
炎症反応がひどく、ズキズキと痛むようであれば冷やします。
冷やしすぎは凍傷を招くため、保冷剤はタオルで包みましょう。
時間は15分程度が目安です。
患部の感覚がなくなってきたら、早めに外すようにしましょう。
●ストレッチをする
縫工筋や半腱様筋、薄筋が硬いと、鵞足とつながる部分の腱のストレスが大きくなり、ふたたび炎症が起こる可能性があります。
痛みが落ち着いてきたらストレッチをおこない、これらの筋肉をほぐしましょう。
●テーピングを施す
膝関節にテーピングを施すことで、鵞足にかかる負担を軽減できます。
●低周波療法をおこなう
低周波の電気刺激を筋肉に与えることで、股関節まわりの筋肉のこりをケアします。
●温める
炎症反応が落ち着いたようであれば、血行がよくなるように患部を温めましょう。
鵞足炎にならないための
予防法と身体のケア方法
鵞足炎を防ぐためには、次のような予防法を意識し、膝関節をケアしましょう。
●足をオーバーユースしない
鵞足炎のおもな原因は、足のオーバーユースだといわれています。
オーバーユースを防ぐためには、日頃のトレーニング内容を見直すことが大切です。
トレーニング内容は、筋肉の量や年齢、体調などによって調節する必要があります。
練習量・練習頻度が多すぎないか、負荷が大きすぎないかなどを、トレーナーやコーチと確認してみましょう。
●正しいランニングフォームを覚える
間違ったランニングフォームで運動していると、足の筋肉に負担がかかりやすくなります。
陸上競技はもちろん、サッカーやバレーなどの球技でも正しいランニングフォームを心がけることで、鵞足への負担が軽減できます。
●身体をいたわる
縫工筋や半腱様筋、薄筋を酷使しすぎると、筋肉が硬くなって鵞足とつながる腱にストレスがかかりやすくなります。
普段から十分な睡眠・休息を取ることを心がけ、身体に疲れを溜めこまないようにしましょう。
鵞足炎に関するQ&A
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鵞足炎以外で膝に痛みの出る病気やケガはありますか?
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変形性膝関節症やオスグッド、半月板損傷、膝靱帯損傷などがあります。
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鵞足炎とはどのような状態ですか?
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鵞足にある滑液包という部分で炎症が生じている状態です。
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鵞足炎のリスクを高める要因はありますか?
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運動前のウォーミングアップ不足、急勾配でのランニング、肥満などが考えられます。
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寝ているときも痛みを感じるのはなぜですか?
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症状が強くなると、安静にしていても痛みが生じるようになります。
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鵞足炎になったら、運動は禁止しなければいけませんか?
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無理をすると、さらに悪化する可能性があります。
しばらくの間は、膝に負担をかける運動は控えましょう。
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鵞足炎は温めたほうがいいですか?冷やしたほうがいいですか?
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発症直後で炎症が起きているときは、冷やしましょう。
慢性的な痛みの場合は血液循環をよくするために温めたほうがいいといわれています。
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鵞足炎の再発を防ぐためには、どのような点に気をつけたらいいですか?
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運動前後のストレッチを十分におこないましょう。
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ランニングを再開するときに注意する点はありますか?
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いきなり長距離を走ると、筋肉のオーバーユースが起こり、ふたたび鵞足炎になる可能性があります。
走る距離は徐々に伸ばしていきましょう。
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鵞足炎は足のゆがみと関係していますか?
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膝の内側に体重がかかるX脚や、かかとが内側を向く回内足などのゆがみによって、鵞足炎を発症することもあります。
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水泳で鵞足炎になることはありますか?
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平泳ぎは、膝を大きく曲げ伸ばします。
そのため、平泳ぎのやりすぎで鵞足炎になることもあります。
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サポーターやテーピングで対処できますか?
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サポーターやテーピングであらかじめ膝を保護すると、膝を内側に動かす動きを制限でき、鵞足への負担を減らせると考えられています。
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鵞足炎はどのくらいで回復しますか?
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炎症の程度にもよりますが、安静にしていれば数週間程度で症状が改善します。
重度の場合は、数ヶ月かかることもあります。
施術案内
Treatment guidance
保険施術
接骨院では、受傷時期・原因が明確にわかる急性のケガに対して健康保険を使って施術を行うことができます。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷が対象です。
状況に応じてどの保険が適用なのかこちらでご確認ください。
骨盤矯正
骨盤は「立つ」「歩く」「座る」といった基本的な動作を支える大切な骨格です。
日常のくせや出産で身体がゆがみ、放置しまうと内臓の位置がずれて便秘や胃もたれを起こしやすくなり、女性は月経痛が悪化することもあります。
猫背矯正
長時間のデスクワークやスマホいじりは猫背などの不良姿勢を引き起こします。
くせになると肩こりや眼精疲労、自律神経が乱れるなど慢性的な倦怠感の原因になります。
猫背を放置しないで、日頃から適度な運動やストレッチが大切です。
鍼灸
鍼灸は2000年以上前に中国で生まれた歴史のある施術です。
人間が本来持つ自然治癒力を高めることで、慢性的な痛みを軽減し、自律神経を整えることで疲労感を解消することができます。
国家資格を保有の施術師が行います。
EMS
低周波と高周波を使う複合周波「EMS」を使うことで効率良くインナーマッスルを鍛えることができるトレーニングです。
寝ているだけで体幹の強化、身体の軸を安定させることができ、ケガの予防につながります。
ハイボルト
療法
血行促進作用や急性期・慢性期の痛みの軽減に有効な施術で、現在アスリートをはじめ注目を集めている施術です。
高電圧が痛覚伝達を抑制することで慢性的な肩こり、腰痛などの長引く症状の改善が見込めます。
超音波療法
人間か知覚することのできない高い周波数で急性の痛みから使用できるのか特徴です。
そのため、骨折や捻挫といったスポーツ外傷・スポーツ障害の痛みの早期改善に効果的です。
微細な振動によって患部の自然治癒力を高めます。
交通事故施術
事故後は興奮状態に陥っているため痛みを感じにくい場合があります。
痛みがなくても医療機関や接骨院で身体の状態をみてもらうことが大切です。
交通事故のケガは「自賠責保険」が適用となります。
補償内容について事前に備えておきましょう。
美容鍼
美容鍼はほうれい線やフェイスラインなど、顔を中心にアプローチしていきます。
お肌のターンオーバーが活性化し、シワやたるみの改善に効果につながります。
美容鍼でいつまでも若々しいお肌を手に入れましょう。
ヘッド
マッサージ
頭部は前頭筋と左側頭筋、右側頭筋、後頭筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は、長時間のデスクワークやスマホの使用によって血行不良になってしまいます。
ヘッドマッサージで顔や首、肩の筋緊張の緩和、髪質改善にも効果的です。
当院のご紹介
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あい鍼灸院・接骨院 イオンタウン名取院
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